日本統合失調症学会のロゴマークについて

日本統合失調症学会では、「統合失調症に関する研究を総合的に推進し、統合失調症の理解の普及を図り、精神医学・精神医療の発展と精神保健の充実に寄与すること」を活動の目的に掲げています。
パブリックリレーションについても「専門家・当事者・ご家族・市民等がco-production(共同創造)していく」ことを目標に取り組んでいます。2017年、こうした学会の活動を広く社会に伝えていくうえでシンボルとなる公式ロゴマークを一般募集し、正式に決定・採用しました。
それが現在、ホームページでも使用しているロゴマークです。

日本統合失調症学会のロゴマーク

このロゴマークはハートと脳をイメージしてデザインされたもので、本症に対するイメージを変え、親しみを持てるようなものにしたいという思いが込められています。
募集の折には、統合失調症に関する診療、研究、教育に携わる医学・医療関係者や当事者・ご家族・市民といった様々な立場の方々から、予想をはるかに上回る数のご応募をいただきました。

会員の皆さまに投票いただき、厳正なる審査を経て「金賞」を決定しました。

ホームページはもとより、学術集会のポスター、抄録集、会員向けニュースレターといったさまざまな場面で、今後も積極的に用いていきます。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

作成者の方からのメッセージご紹介

この度は統合失調症学会のロゴマーク募集におきまして、金賞を頂きありがとうございました。息子が当事者ですが、心と脳が関係する病気だと感じており、ハートと脳をイメージしてデザインしました。病気に対するネガティブなイメージを変え、なるべく親しみを持てるようなものにしたいと考えました。

家族や本人に病気の知識がなかったことなどから、診断されるまでにかなり時間がかかりました。統合失調症学会ではぜひ、学校教育や社会へ、病気の知識や理解を広めて頂きたいと思っています。ロゴマークがその一助になれば大変嬉しく思います。

※この記事の掲載:2020年4月